NTukiakariのブログ

日々の疑問。

くすんだ瞳

ギラギラギラ。
鋭かったはずなのに。
たくさん、見てきたはずなのに。

今、私の瞳は絶望に染まっている。
暗く、どこまでもぽっかりと。

ほんの少し前のわたしはとてつもなく輝けていた。
野望や意志を貫いて、少しずつ塗り重ねた光の粒は
ある日突然、私の前から姿を消した。

まるで初めからそんなものなかったんだよ、と知らしめるかのように。

はじめは、必死で追いかけた。
あの頃の私の瞳の輝きを。

希望、野望や欲望。
意志、自信、証明。

たくさんの彩りをたたえていた私の瞳。
抉りとったのは、他でもない私自身だった。

なみだを殺し、笑顔を捨て、喜びを忘れた。

何も映さなくなった瞳は磨き忘れた鏡のように、少しずつ少しずつ、くすんでいった。

頑張ってる自分が好きだった。

なにかに打ち込む自分が好きだった。

それが、私の生きる意味だとさえ思っていた
なんて、愚かなんだろう

緩やかに繰り返される心の殺人
ナイフを突き立ててきたのが自分だとさえ、知らずに

信じられないくらい能天気に生きてきたはずの自分にかけた呪い

解き方さえ知らない間に何重にも重なって
もう、手遅れだ

何度も何度も、抗って、
何度も何度も夢を信じて、

その先に一体なにが残った?

なにひとつ、残ってなんかいやしなかった。

わたしが必死で守ってきたものって、何だったんだろう?
その答えはもう二度と辿り着くことを許してくれない

人を信じれない人間が人を愛せるだなんて、救えるだなんて、そんなこと、夢以外のなんでもなかった。

遠い、遠い夢。
わたしには届かない、夢。

幻に、心地良さを求めてしまったら、
剥き出しに、なってしまったら

1番、守りたいものをズタズタに切り裂いてしまうんだ
守るべきものをこの手で、ぐちゃぐちゃに元の形さえ分からないくらいに壊してしまう

そんなもんだった、
そんなもん、だった